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島田   芳文(しまだ   よしふみ)【1898(明治31)~1973(昭和48)】

◆作詞家   昭和の歌謡界を駆け抜けた詩人

 

上毛郡黒土村(現;豊前市久路土)に大地主の長男として生まれ、中学時代から短歌、自由詩、小説などを同人誌に投稿していたといいます。早稲田大学に進学してからは同人誌を主宰し、1921年(大正10)には短編小説集「愛光」を出版。その後「郵便船」「農土思慕」などの詩集を出版し、豊かな資質の一面を見せます。卒業後、レコード歌謡に傾注し1931年(昭和6)に出した「キャンプ小唄」は古賀政男とのコンビで藤山一郎のデビュー作としてヒットします。これを機にコロムビアレコードの専属作詞家となり、同年「丘を越えて」が大ヒットし島田の代名詞となります。青春歌謡の路線が当たりその後もヒット曲に恵まれますが、戦争の時代、次第に表舞台から遠ざかるようになります。戦後は故郷で多くの校歌なども手がけますが、晩年は軽井沢で詩人として隠遁生活を送り、「あかね山荘」でランプと薪の暮らしをしながら創作の日々を送ります。「丘を越えて」は藤山一郎の名曲としてまた、古賀政男の初期の代表作として今も人々の記憶の中にあります。

島田芳文

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島田芳文生家庭にある歌碑

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