○2番 爪丸裕和君  おはようございます。壇上より、構造改革特区についてと、合併問題についての2点について質問させて頂きます。 まず、最初に、構造改革特区について、構造改革特区が本格的に動き出し、3次提案までに累計1300を超える提案がされるなど、積極的な制度活用が進んでいます。 構造改革特区制は、2002年4月の規制改革会議と、経済財政諮問会議の提案に端を発し、その当初の考え方は、規制改革の実験場として、特定地域について規制を緩和すると同時に、地域的特徴を活かし、地域の活性化につなげることを目的としたもので、地方自治体の知恵と工夫の競争による活性化が必要であるとし、特区は、自治体の責任で行なうことが望ましいとされています。 現在までに認定された特区については、北海道恵庭市では、子育て支援として、学校教育法第80条の規定にかかわらず、満2歳児を幼稚園で受け入れ、4年間の幼児教育の実施により、幼児の健全な成長の促進を図る恵庭市幼児教育特区。また、埼玉県志木市では、長引く不況や少子・高齢化による税収や、地方交付税等が減少しても、市民サービスを向上させ、日本一暖かいローコスト、ローランニングコストの街を目指す地方自立計画を策定し、効果的・効率的に進行するよう退職者補充で職員の削減を行なうなど、行政組織も見直していくが、職員減に伴う事務量と、行政パートナーへ委託する事務量が合致しない場合、その所属の市民サービスに支障を来たすことになるので、1年を超えた臨時的任用の活用を図ることを目的とした志木市地方自立特区など、全国的に特区が認定されています。そこで、本市における構造改革特区の取り組みについて質問いたします。 まず、公金の収納代行について、これまで固定資産税や自動車税などの地方税は、自治体の窓口や銀行などの指定金融機関でしか納められなかった。しかし、自治体が業者と契約を結べば、全国何処のコンビニなどでも取り扱いの代行が可能になり、納税者は夜間、休日を問わず24時間支払うことができ便利になりました。 豊前市としても、納税者の立場に立って取り組むべきだと思います。また、保育料の収納代行についても同様だと思うが、執行部の答弁を求めます。  次に、バス路線、行橋・中津間の廃止に伴う豊前市の対応について質問いたします。 長年運行してきました行橋・中津間の西鉄バスが、平成16年3月で廃止となります。 生活圏を中津としている本市としては、交通手段を確保する責任があると思われます。 現在、運行している豊前市バスを、中津まで路線を拡充することができるのか。また、民間業者へバス運行を委託することが可能なのか、執行部の答弁を求めます。  次に、農地取得の下限面積について質問いたします。現行の農地法は、農地の細分化を防ぐために、経営規模面積が都府県で50a、北海道は2ha以上とならない農地の権利取得は、基本的に認めないとしています。しかし、定年退職後に、少しずつ農業をはじめたいという希望者に対応しきれていないことから、地域事情に応じて弾力的に下限面積を設定できるようにしました。北海道千歳市や、和歌山県野上町などの自治体は、農地取得の下限面積緩和の特区認定を受けています。  本市におきましても、農業の担い手の減少や農地の遊休化が深刻な問題だと思います。 本市の取り組みについて答弁を求めます。  次に、合併問題について、平成17年3月までの時限立法である合併特例法も、残すところ1年となりました。豊前市としても、今日まで合併を推進してきましたが、合併協議会を立ち上げることができない状況にあります。豊築は1つをめざす会としても、豊前・築上郡の合併を働きかけてきましたが、吉富・新吉富・大平村がとりあえず3町村での合併ということで、豊築の枠組みがなくなることになりました。豊前市としては、椎田・築城との合併を進めているようですが、この枠組みが、本当に豊前の将来のためになるのか、市長の考えを聞かせてください。 また、未来に向かう椎田町民の会は、豊前・築城との合併に財政力の問題と、住民の意思に反するという理由から反対する動きをしています。この点についても、市長はどのように考えているのか聞かせてください。以上、壇上よりの質問といたします。 ○議長 岡田義則君  市長、答弁。 ○市長 釜井健介君  爪丸議員のご質問の中で、特区の公金の収納代行につきましては、収入役から。 バス路線につきましては、総務課長から。農地取得の下限面積につきましては、農林課長からの答弁といたします。私は、壇上から合併問題につきまして答弁させて頂きます。  答弁書を書いておりますので、最初でありますので読ませて頂きます。 豊前市は、今回の合併につきましては、豊前・築上の枠組という方針に基づき鋭意努力をしております。築城町につきましては、住民発議により、豊築1市2町合併協議会設置議案を可決、京築1市5町合併協議会から離脱表明をし、そのことにより、この協議会は、昨年末に解散をすることになりました。椎田町につきましては、現在、合併につきましていろいろと議論を重ねているようであります。議員がご指摘の未来に向かう地域町民の会の動きについて、十分認識をしております。また、椎田の中でも半分の方は、是非、豊前と一緒だという固い決意でございますことを申し述べておきます。  豊前市といたしましては、将来の道州制の導入を考慮に入れながら、将来は苅田町から大分県北部までの、発展をするゾーンの中心としての都市を形成していくべきだと考えております。そのためには、今回は、豊前・築上は一つで、がっちりと手を組んでいくことが、これからの豊前市の進む道であろうと思います。現状より、まず、第1段階として、豊前市・椎田町・築城町と、合併を推進する実現に向け努力してまいりたいと思います。 そして、築上東部3ヵ町村につきましても、最後の最後まで門戸を開いておきたいと考えております。合併につきましては、様々な問題点について、合併協議会の中で十分議論をし、その内容を地域住民の皆様に積極的に公表することにより、ご理解を頂き、将来に向けて、より効果的な行財政運営、効果的な街づくりに努めていきたいと考えております。  以上です。 ○議長 岡田義則君  収入役、答弁。 ○収入役 櫛永芳夫君  公金の収納代行について、お答えいたします。現在、公金の収納業務は、指定金融機関及び収納代理金融機関が行なっております。平成15年3月に、地方自治法施行令の改正に伴い、民間委託、コンビニ等での地方税の収納が可能になりました。コンビニでの収納は、住民便益の増進という点では、将来的に検討すべき方策であろうかと思いますが、当市のような人口規模では、口座振替による収納を促進する方が、収納の確保につながるのではないかと考えられます。以上です。 ○議長 岡田義則君  総務課長、答弁。 ○総務課長 相本義親君  中津・行橋線廃止に伴う豊前市の対応についてのご質問に、お答えいたします。 西鉄バス京築株式会社は、沿線の3市3町、行橋をはじめ吉富町までありますが、本年4月からの運行に対しまして、1322万円の補助金を要求してきたところであります。 本市といたしましては、補助金を出してでも存続したいという希望でしたが、その他の自治体は、補助金を出してまで必要がないということでした。西鉄の説明によりますと、平均乗車密度は、平日3人、日・祝日1.3人と低く、近距離の移動が大半を占めている。 公共交通機関としての使命は終わったとのことでございました。当市並びに2市3町の調査では、中津・行橋線の市内移動に限りまして、1日最大70人、中津方面移動1日最大55人との結果でございます。 市内移動は、市バスが三毛門駅折り返しで、4月から対応していきたいと考えております。しかしながら、中津・行橋方面については、他に交通手段を持たない市民の足として、残念ながら、豊前市バスは役に立たないのが現実でございます。JR九州鉄道乗り継ぎとなり、市民の皆さんに大変不便をおかけすることと予想されております。 市といたしましても、沿線自治体と一体となり、代替バス案を希望したところですが、残念ながら、関係自治体の合意ができなかったところであります。議員ご提案の、構造改革特別区域法に基づいて新しい事業をすることで、この地域を活性化しようとする考えは、バス事業の充実と市民の利便性から、1つのアイディアと考えております。 その他に、広域市町村圏事務組合事業の1つとして、広域バス事業を開始する方法もあるかと存じます。いずれにいたしましても、関係自治体の合意なしに成功するものではございませんので、ご理解と議員各位のお力添えをお願いしたいところでございます。 こういった件につきましては、今後ともバス路線対策協議会のご指導、ご提言を頂きながら最大限努力をしていきたいと考える次第でございます。 それから、民間委託については、どのような考えかという質問にお答えいたしますが、現在、このような事業に対して、全国的に大新東という会社が、民間委託のバス事業の窓口として活躍しているのは、ご承知のとおりでございます。この会社につきましても、当初、私どもが、この事業を立ち上げるときに相談をいたしましたが、西鉄の赤字補填額の2割減程度を希望するという要求で、残念ながら、コスト的に非常に厳しいものがあるということで、あきらめた経緯があります。 また、今回、山田市も、このような80条バスを自主運行するか、民間委託するかということで、地元のタクシー会社並びに、この大新東に見積りを取っておりまして、投資額2億数千万円の投資をし、年間赤字補填3000万円近い金額をお願いして運行して頂くということでありまして、現状では、私どもが運営するよりも高コストになるのではないかと考えていますので、ご理解の程をよろしくお願い申し上げます。 ○議長 岡田義則君  農林水産課長、答弁。 ○農林水産課長 大坪 勝君   農地取得の下限面積について、お答えいたします。現在、農業担い手の確保・育成及び遊休地対策は、圃場整備事業を中心とした計画的な生産基盤整備の推進と、農業経営の効率化や安定化を図るため、中核農家への農地の集積を中心施策として、担い手の確保の困難な地域においては、集落営農組織の創設を支援しています。しかしながら、市街地周辺や山間地域の未整備農地は耕作条件が悪く、一度、遊休農地化すると借り手の見つからない農地が多くあります。このような状況の打開策として、多様な担い手の育成と、農産物直売所向けの野菜やお茶、ゆず等の地域特産品の生産振興を図るとともに、関係機関であります農業委員会、普及センター、JA、農業共済や生産組合等と連携し、遊休農地解消策の1つとして、農地取得の下限面積緩和の検討を行ないたいと思っております。 以上です。 ○議長 岡田義則君  福祉事務所長、答弁。 ○福祉事務所長 加治靖弘君  ご質問の中の保育料の収納代行についての件ですけれど、保育料は15年4月以前は、園の方で徴収をお願いしていたわけですが、15年4月1日から口座振り替えにかえまして、現在、口座振り替えでお願いしています。収納率が大体99%以上ありますので、今の状態を続けさせて頂きたいと思っております。以上です。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  自席から、まず、公金収納について税の方から、収入役の答弁では、人口規模の問題で豊前市ぐらいの人口規模だったら、現行の方がよいのではないだろうかという答弁だったんですが、先ほど質問しましたように、窓口からの支払として、金融機関からの送金ということですね。この口座引き落としというのはどうなんですか、その点を聞いておきたいのですが。 ○議長 岡田義則君  収入役、答弁。 ○収入役 櫛永芳夫君  現在、税の口座引き落としというのは、豊前市の場合はあまり進んでないので、これから指導して頂いて口座振込みに切り替えして頂きたいと思っておりますし、指導しておるところでございます。件数からいきましても、まだ46%程度と思いますし、正確な数字はちょっと覚えていませんが、市民税あたりでも46.9%程度は口座落としということでございます。もしコンビニでやるということになれば、おそらく口座落とし外の現在、窓口収納しておる所は、殆どコンビニにかわるのではないか。そうすると、コンビニの手数料等の関係が非常に高くつくのではないかということが予想されます。以上です。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  そこなんです。コンビニからの送金料と指定金融機関、銀行からの送金料はいくらくらいか、分かれば答弁頂きたいのですが。 ○議長 岡田義則君  収入役、答弁。 ○収入役 櫛永芳夫君  内の指定金融機関の窓口、それから、その代理店の税あたりは無料で扱っています。 コンビニにいきますと、基本料金が約10万円から20万円ぐらいかかるということです。それに1件に40円から60円ぐらいの手数料がかかるということですので、豊前の場合は非常に財政が厳しいので、なるだけ無料の方にお願いいたしたいと考えております。 以上です。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  基本料が10万円は一時金なんですか。年間ですか。1回きりなんですか。 ○議長 岡田義則君  収入役、答弁。 ○収入役 櫛永芳夫君  契約時に10万円から20万円ということです。コンビニによって違うそうで、本社との契約ということでありますし、私の方は直接、契約をしたことはないのですが、北九州市あたりが上下水道等でやっているので、コンビニによって違うということです。 交渉次第では安くもなるということです。年間1年契約だそうで、ずっと永久ではございませんということです。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  分かりました。一時金ならいいと思ったんですが、10万円というのは低い金額ではないと思いますが、納税者の立場に立って、できればこれを検討してみて頂きたいのです。 それと1回の送金料が60円だから、銀行だったら0だろうけれど、コンビニの利点というのは買い物してもそうだと思いますが、スーパーなんかで買った方が確かに安いんです。しかし、何でコンビニで買い物するかというと、相当、便利がいいんですよね。いい所というのは、やはり休日は関係ない、24時間で何処からでも送金できると確かにいいことだということで、私も今回、質問してみようかなということで取り上げましたので、ここで即どうだこうだというのは難しいと思いますが、もし、これで収納率が上がるのであれば、それと窓口ですが、市役所まで見えて頂く必要もなくなるし、その辺も考えて取り組んで頂きたいと思います。 後、保育料については、口座振込みは、平成15年4月からして99%の徴収率ということですが、これもコンビニではどうなのかと思いますが、実際その方がいいよね。 確認ですが、全部の方が口座から引き落としになっているんですか。 ○議長 岡田義則君  福祉事務所長、答弁。 ○福祉事務所長 加治靖弘君  口座振り替えする人が99ちょっと超えています。そのうち大体99%が収納で入っていますので、一応これでいきたいと考えております。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  分かりました。公金収納代行については、ここで終わりますが、税については収入役、ひとつご検討頂きますようお願いいたします。 次に、バス路線についてですが、総務課長、市として今の廃止に伴う対応ですが、市とすれば補助金を出してでも続けていきたいということですが、答弁の中で近隣の関係自治体の理解が得られないとのことですが、自分も資料を見ていますが、豊前から行橋というのは殆どないんです。これは平成15年5月16日の資料ですが、豊前から中津は55名です。同じ日の豊前から行橋というのは10人なんですよ。3日やっていますが、5月17日では、豊前から中津が27名、豊前から行橋が14名ですから、半分ぐらいですね。 5月18日が、豊前から中津が12に対して、豊前から行橋が1です。1割にも満たしてないということで、豊前から行橋というのは、そう置かなくていいと思いますが、生活圏はやはり中津ではないかと。それと平日の利用者が多いところを見れば買い物じゃなく、おそらく病院通いの関係じゃないかと感じております。近隣の自治体を、もし巻き込むとすれば、やはり間に挟まっている吉富町と思います。それで吉富とお互いに話しながら、特区については、共同申請もなされておりますので、それについてはできるのかどうか、今までそういう話し合いをされたのか、答弁を頂きたいのですが。 ○議長 岡田義則君  総務課長、答弁。 ○総務課長 相本義親君  当然、中津・行橋線について、住民の皆さんに不便をかけるということで、上司からも内のバス事業のノーハウがあるので、手をつないで不便のないようにということで、指導も頂いておる話でありまして、そういう視点で、近隣市町村に対応しましたが、自分たちは自分たちでやるからということで、今のところ、その必要性を感じないということで、吉富の幹部から言われまして、私どもとしましても、残念ながらこのような結果になっています。推察される原因については、いろいろあろうかと思いますが、吉富町の中に走っているバスの距離数が非常に少ないということで、吉富は、かねてから中津・行橋線に補助を出すこと、或いは、バス路線対策協議会のメンバーに加わることについては、やや消極的というか、その必要性、バスそのものが吉富にメリットがない、という言い方を会議の中でされてきた経緯があるわけです。私どもの説得力のなさもあろうかと思いますが、吉富町に限って言えば、バス事業に対する中津・行橋線に対するニーズが少ないので、お金を出してまで一緒にやるというのは如何なものか、というような視点になるのは、地の利の状況を見て仕方がないのかなと、私どもとしては判断しているところでございます。 ただ、住民の利便性ということになりますと、総合病院が中津市にもありますし、大きな商圏もありますし、耐久消費材等については、中津に行きたいという希望があるのは承知しておりまして、今後とも、この問題につきましては粘り強くやっていきたい。 私どもの情報によりますと、現在、大平、新吉富、吉富経由中津行きという、タクシーに委託した方法での借り上げ方式について、吉富が中心になって計画しているということについては聞き及んでいますが、中津乗り入れについては、まだ許可が貰えてないのではないかということで、ご苦労されているやに聞き及んでいます。 今後とも広域の移動に対して、どのような自治体が責任を取っていくか、応えていくかについては、特区の問題、或いは、広域市町村圏事務組合で、この種の問題を論議して頂く問題等ございますので、皆さんのお知恵と助言を十分参考にしながら、できるだけ住民の利便性を追及して、今後とも努力していくことを、お約束したいと思います。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  分かりました。吉富の立場からすれば当然かなと、課長の答弁を頂きましたが、やはり隣接しているということが一番ですよね。豊前を巻き込んでも豊前は経済圏ではない。 逆に豊前から見たら、椎田・築城を巻き込んでまでやる気はないですよね。当然、豊前から中津までの間をすればいいだけだから、吉富の立場が分かるような答弁でした。 課長、現在、西鉄の行橋・中津間のバスに対しての補助金は出されていますか。 出されていたら金額を教えてください。 ○議長 岡田義則君  総務課長、答弁。 ○総務課長 相本義親君  当初、中津・行橋線を廃止しようという計画がありまして、私どもびっくりしたわけでありますが、この補助事業については、現在、国の方で補助金を出して頂いております。国が約1年ぐらい前でしたが、広域の赤字路線について補助対象にしますと。地域に、例えば市町村に限定したバス事業については、補助金を打ち切りますという方針に切り替えまして、国の補助金を頂いて今日的に運営している。ところが国の補助金だけでは、バスを走らせることができないという西鉄の試算に基づきまして、その補助金にプラス1322万円の赤字補填を、市町村がしてくれれば引き続き走らせてもいいというのが、4月以降の西鉄の考え方でありました。 各自治体は、国の補助金はいいけれど、市町村が上乗せしてまで、このバス事業を続けることにはならないということになりまして、豊前市としては、市の応分の負担をしてでも走って頂きたいと回答したところでございます。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  現在、豊前市バスは80条バスというんですかね。これは豊前市内しか運行できないという決まりがあるんですかね。豊前から中津までは15分で行けると思います。 今の旧10号線を走らせて、そう時間がかかるものでもないし、経済圏は中津にあると、利用者の状況を見ても病院通いというのは、高齢者の方が多いのではないかと感じております。そこで特区申請に戻りますが、ここで特区申請をして、今のバスを延長させることができるのか。当然、採算性もあると思いますが、その辺の考えについて答弁頂きたいのですが。 ○議長 岡田義則君  総務課長、答弁。 ○総務課長 相本義親君  中津に走らせるのが、私どもとして面倒くさくて走らせないとか、赤字が増えるから走らせないという視点ではないわけで、便宜上、考えれば私どもこのような事業をやっていますから、やはり住民の足の確保という観点で、走らせるのが理想だと考えています。 ところが関係自治体の合意なしには、特区事業でやるにしても、或いは、広域市町村圏事務組合事業でするにしても、非常に今のところ厳しい状態があるということです。 私どもが今、営業許可を頂いているのはご案内のとおり、市内に限ってバス路線対策協議会の結論、調整、或いは、関係運輸機関との調整、監督官庁との調整がつけば事業をしてもいいですよと、このような許可を頂いている状況でございます。 よりまして、中津市並びに吉富が、この事業に対して一緒にやりましょうと。ある程度、応分の負担をしましょうというような気持になって頂かないと、この許可は今日の段階では難しい。ちなみに山陰地方では県を超えて、或いは、自治体を超えて80条バスで営業許可をとっている所がありまして、私どもとしましても、合意が取れればそのようなことは可能であると考えています。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  ありがたい答弁を頂きましたが、住民の交通手段の確保のもとに立って、豊前から中津までだから、中津が了解すればいいんじゃないかと感じていますが、吉富にとめなきゃ関係ないじゃないかと。県道を公に通っても問題ないじゃないかと感じていますが、採算性と住民の立場に立って、一度取り組んで頂きたいんです。豊前市バスは、なかなか好評でテレビにも取材で取り上げられて立ち上げているから、折角のものを、これでとめるのは勿体ないのではないかと感じております。その辺、期待しますので是非検討頂きたい。 後、民間業者に委託については、コスト的に難しいと考えておりますので、是非、検討頂きますようお願いいたします。 次に、農地取得について自席から再質問いたします。農林水産課長、遊休地が担い手不足で増えていると思います。その遊休地を豊前市内の地域別に見て、どの辺が一番進んでいるのか分かりましたら答弁頂きたいのですが。 ○議長 岡田義則君  農林水産課長、答弁。 ○農林水産課長 大坪 勝君  山手の方に行きますと、かなりの面積が圃場整備で行なっております。それで極端に申しますと、小さい谷について圃場整備区域に入ってない所が増えてきている。それと10号線以北が遊休地が増えているということです。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  農業委員会の局長にお尋ねしたいのですが、現在、農地取得の希望者がおられると思いますが、現行では本市では40a、4反となっていると思いますが、そこまで欲しくないけれども、高齢者が定年退職して、少しずつでも農業を健康管理の意味でとか、自分の作った野菜を食べたいという希望者がおられると思います。例えば1反ぐらいとかの希望者がおられれば分かる範囲で答弁をお願いします。 ○議長 岡田義則君  農業委員会局長、答弁。 ○農業委員会局長 楠本 毅君  現在までの申し込みは貸し手が7人、借り手が3人でございます。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  貸し借りじゃなしに、実際に取得したいといった相談を受けたことはございませんか。 (聞き取れず) 話が戻りますが、バイパスから下のエリアですが、そういう所は実際、担い手不足で農林事務所の方針とすれば、バイパスから下の圃場整備の取り組みはないわけです。今から整備されれば耕作はやりやすいですよね。しかし圃場整備事業にかかってないような所は、今から益々遊休化が深刻になると思います。それで、今回、私が質問しましたのは、現行の制度は50a、本市は40aというような制限が引かれておりますが、全国で特区で認定が新しいのですが、平成15年11月28日に10の自治体が認定を受けているんです。 全て同じ面積じゃないけれども、例えば安心院は30aです。北海道千歳だけじゃないと思うが10a、1反規模でも取得できると、規制緩和に是非取り扱い組んで頂きたい、というのは高齢者問題もありますが、定年退職を迎えられ、そのまま何もしないというのは、健康維持としてもあまりよいものではないと考えております。それと当然、担い手不足からの遊休化も深刻な問題ですので、この2点から、是非この問題に取り組んで頂きたいと思いますので、答弁だけで結構です。 ○議長 岡田義則君  農林水産課長、答弁。 ○農林水産課長 大坪 勝君  構造改革の農地取得につきましては、農地法としての条件がございます。農地の権利取得に際して、農地の全ての耕作をすることが、農地法第3条第2項に規定されております。  それから、農地の取得後に必要な農作業に常時従事すること、これも同法の3条にうたわれております。そういうことからしますと、1反を購入移譲ということで下限を設けて、1反で生産的にあうのかという経済的な問題とかの指定が、この計画の中には指摘されています。それで安心院の例がありましたが、私どもも安心院を調査した結果、安心院は緩和策を取ってなくて現行は5反です。ところが下限という形の中では、まず、検討課題の中で、ぶどう園ですが、1反では生産性ができないという形をうたわれています。 よって5反ということは、新規就農者については、高額な支出をさせ過ぎるということで30に定めた、ということで行なっているとお聞きしております。だから、そこに菜園的という形だけでは如何なものかな、というのも心配しておるところであります。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  課長ね。今後の動きも注目して頂きたいのですが、おそらく担い手の不足から必ず遊休化は深刻になってくると思います。そんなときのことを考えて、下限面積を緩和するのが大事じゃないかというのが、3反規模だったら機械じゃないと、おそらく耕作できないじゃないかと思います。1反規模だったらどうにかできるのじゃないか、という意味を含めて質問いたしましたので、高齢者の健康管理につなげて頂きたい。それと、北九州市なんかからも希望者が来るのではないかと思います。他所からそういう方々を受け入れることから、いくらかでも経済効果につながればいいなという思いがあるんです。そういったのを含めて検討して頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、合併問題にいきます。市長から答弁頂きました。行橋市を主とした1市5町から椎田・築城が離脱した経緯は、答弁頂くまでもなく十分承知しています。市長が答弁の中で豊築は一つを目指していく、その前提として椎田・築城という答弁だったんですが、私の質問は、現状で果たして椎田・築城との合併を本当に進めていいものかな、ということで市長の考えを問うたわけですが、財務課長にお尋ねします。 12月議会だったと思いますが、今、豊前・椎田・築城との合併をやれば、財政状況はどうなりますか、との質問だったと思いますが、財務課長は、財政力指数は必ず悪化しますという答弁されたと思います。そこでお尋ねしますが、現在、椎田・築城と豊前における決算額、14年度なら分かると思いますが14年度の決算額、それと地方税についてお答え頂きたいと思います。 ○議長 岡田義則君  財務課長、答弁。 ○財務課長 矢鳴 学君  豊前市の地方税、歳入決算額になりますが、豊前市の地方税は14年度決算額は31億2563万1000円、それに対して決算額は普通会計での数字になっておりますが、131億7860万8000円。築城町が地方税が5億3042万3000円、決算額が55億6607万6000円。椎田町が地方税が9億4547万6000円、決算額が73億5824万2000円になっております。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  市長、数字に明らかに出ております。決算額が両町合わせて本市と同額ぐらいで130億円ぐらいあるわけです。それに比べて地方税は、椎田・築城の合計額は、豊前の地方税に半分に満たってないんです。このような状況の中で、本会議初日に、市長は何度も口に出されましたが、三位一体改革も何を意味するか、依存財源である交付税補助金をしっかり削られてきているわけです。そうなったときに自主財源の確保、特に地方税というのが一番じゃないかと思います。このような状態の中で、財政状況が悪いから合併しないとかということじゃないんです。ただ取り組みが欲しいわけです。当然、合併は合理化だからやらなければならないのは分かっています。今指摘しているのは、どうしても築城の行財政改革に取り組む努力というのが、はっきり見られてないんです。 市長、例を挙げますが、大分の臼杵の後籐市長といったらバランスシートなどで有名だし、財政を立て直したということで有名な市長ですが、これは隣の津久見と合併研究会を一度立ち上げておりました。今ここにきて崩れた理由は何であるかと思って資料を見たんですが、行財政改革に取り組む努力が全く見られてないなと感じるのが、職員数の問題で1例挙げますが、2001年の4月現在で、津久見が335人で、2003年の4月は340人ということで職員数が上がっているわけです。 臼杵は職員数376人から365人と、11名ぐらい職員を削減していこうという取り組みが、後籐市長の方は見られていたわけです。ところが津久見の方は、そういった努力もせずにどんどん関係なくやってきた。合併が崩れた理由について、はっきり後藤市長がコメントしているわけです。だから、今から合併しようとする自治体は、まず、行財政改革に取り組んでいくべきではないかということです。 それと時限立法ですから、特例債のための合併ということではどうかと思いますよね。法に間に合わせて、何が何でも特例債を貰わなければならないとか、特例債のため法切れまでの合併に、何が何でも間に合わせなければならないというようなことでいくと、大変な失敗になると思うんです。どうしても駄目だというんじゃないけれども、時間をおいてでも取り組んで頂きたいと思いますが、市長の考えを聞かして頂きたいのですが。 ○議長 岡田義則君  市長、答弁。 ○市長 釜井健介君  今、津久見と臼杵の例を言いましたが、全国、市と町村が一緒になるにつきましては、そう難しくないと思います。しかし、今の市が2つ一緒になるのは大変です。今までの市は670何ぼありますが、50年前に市になった所は中心だったと思いますし、特に昔、津久見は5万ぐらいの人口でしたが、激減して今2万1000人、臼杵も5万人ぐらいいたんですが、3万2000人ということで、ライバル的な気持ちの中で、今、議員の指摘のことも1つの要因かなと思います。 福岡県の中でも、特に今、厳しいのが、筑後市と八女市です。昔は羽犬塚町と福島町という所で、地域の中心が近郊にありまして張り合うということで、なかなか難しかったんじゃなかろうか、もうできないのじゃなかろうかと思います。 豊前市の場合は、今回、行橋市と一緒になるというと、なかなか今言ったような要素が生じると思いますので、現実的に豊前・築上は一つだということで、築上郡の方と歴史の深い関係でやるべきだ、やれる所でやると言っているわけであります。只今ご指摘の財政の状況、いろんな経費削減の状況につきましては、やはりご指摘の件もありましょう。 豊前市も職員を減らしながら、調整手当てをなくしながら頑張っているわけですので、築城の方にも是非進言し、一緒にやるようにしていきたいと思います。 ○議長 岡田義則君  爪丸議員。 ○2番 爪丸裕和君  市長。臼杵・津久見の歴史、文化の違いのことではないかと思いますが、確かに津久見はセメント工場誘致で発展した市ですし、また、臼杵はそういうものを受け入れないという、地域間の住民の考え方の違いもあったんじゃないかと思います。築上郡というのは、もともと上毛郡の築城郡ですよね。豊前の立場から見ればやはり上毛なんですよね。東の1町2村は、昔からの歴史と文化で言えば東の方じゃないかと思います。ただ豊築は1つを目指して合併を進めるというのは、アンケートの中でも37.7%という住民の結果があります。1つ恐れているのが、豊築は1つでやるなら、いいけれども、ここで豊前・椎田・築城でやることになれば、永久的に東の枠組みができなくなるのじゃないだろうかという、私なりの心配もありますので、その辺を踏まえて取り組んで頂きたいと思います。 後1点、これは確認ですが、椎田の住民の反対運動がありますが、この中で市長は今進めておりますが、椎田が離脱という形になれば、また、行橋市に戻ると言い出したときに、豊前・築城とでも市長は進めようという考えがあるか、ここの答弁をお願いします。 ○議長 岡田義則君  市長、答弁。 ○市長 釜井健介君  地域説明会、また職員の研修会で、その質問がありました。しかし、それは今答えることはいたしませんと。何故なら大変な決断をし、行橋から両町が戻ってきております。 私が認識している限りは、椎田の豊前派の方は、築城と一緒だということでおるわけですから、豊前が椎田が駄目なら築城と一緒になるということについては、そうしましょうとは、まだ言える状況ではないと思っております。あくまでも豊築は、1つの中の1段階として豊前・築城・椎田と。特に豊前市の場合は、角田が築城郡ですから、その橋渡しであります。東の首長さんにも最近会って、築上郡の会長が吉富・新吉富が副会長ですから、是非、豊前の努力につきまして理解してもらわないと困ると申していることに対しては、そうですねということですし、築上郡の事務局もものすごく感謝していると、今のところ言われています。議員のご質問につきましては、これは今からだと思いますので、今日はどうだとは、ちょっと言えません。 (「終わります」の声あり) ○議長 岡田義則君  爪丸裕和議員の質問を終わります。