蓑島百手祭
(みのしまももてまつり)


■起源 室町時代後半ころ
■内容 百手祭とは弓矢で的を射て吉凶を占い、繁栄を祈る神事である。蓑島百手祭は室町時代からの伝統を今に伝え、毎年5月21日の夕刻、蓑島神社で浄土宗法泉寺・西方寺・浄念寺とともに神仏一体となって執り行われている。行橋市の無形民俗文化財に指定されている。海上交通の要地であった蓑島には、瀬戸内海を横行していた水軍(海賊)が度々来襲し、島の安全が脅かされていた。島民は弓術を修め、結束してこれに対抗した。この祭りは島の平和を願って放たれた百手の矢に由来するといわれる。祭りは、籤幣によって射手となる2名の若者が選ばれ、神社西南にある小祠の前に海賊の目に見立てた巨大な二張りの的に矢を2本ずつ射る。命中するとその年の豊漁が約束されるという。その後、子供達により的が壊され、その破片は無病息災を願って家々に祀られる。また、長寿を迎えた夫婦がつくったケーラン団子も奉納される。この祭りは、古式ゆかしい格調を残した貴重な民俗行事である。
■交通 車 東九州自動車道 苅田北九州空港IC より 約20分
JR日豊本線および平成筑豊鉄道「行橋駅」から 太陽交通バス 「蓑島」下車、徒歩約3分
■文献
【奉納日程】
場     所 日   程 奉納時間帯
蓑島神社ほか 5月21日 夕刻  〜  
〒824-8601
行橋市中央1−1−1
行橋市教育委員会
Tel.0930-25-1111