細男舞・神相撲
(くわしおのまい・かみずもう)


■起源 奈良時代
■内容
 内容:奈良時代の天平16年(744年)、初めて放生会(ほうじょうえ)が行われた時、傀儡子(くぐつ)が和間(わま)の浮(うき)殿(でん)(宇佐市和間)で舞を奉納したことに始まります。正確な記録では、室町時代の応永27年(1470年)、豊前の守護・大内盛(もり)見(はる)が放生会を再興した時、古表船2艘(吉富郷と下毛郡千間(ちま)名(みょう)、現・伊藤(いどう)田(だ))が海上で傀儡子舞を奉納しており、江戸時代の元和3年(1617年)、中津城主の細川忠(ただ)興(おき)が再興した時、傀儡子船2艘(小今井 現・小祝と中津)が宇佐の和間の浮殿に漕ぎつけ、高瀬村の9人等が古表の舞を奉納しています。今では、八幡古表神社が4年に1度、8月初めの夏季大祭(放生会)で、海上では一部だけ、その夜、神舞殿で1時間半ほど奉納されます。現在は、保存会の手で奉納されます。細男舞は、太鼓・笛・チャンガラによって「神起こし」の楽に始まり、土俵を清める神々が登場したあと、神相撲が始まります。西方の形勢が悪くなったとき、小柄な住吉様が登場し、東方の横綱格、大柄の祇園様を倒し、さらに東方の神々全員を倒して終わります。
 素朴でユーモラスな操りに古来の芸能を偲ぶことができる貴重な神事です。


【奉納日程】
場    所 日   程
八幡古表神社(小犬丸) 4年に一度八月上旬
〒871-8585
築上郡吉富町大字広津226番地1
吉富町教育委員会
Tel:0979-22-1944