黒田楽
(くろだがく)


■起源 元禄9(1696)年
■内容 みやこ町勝山黒田にある黒田神社に奉納される楽で、豊前地方に広く残される太鼓芸能「楽打ち」の一種です。楽の打子たちが鶏の羽を用いた被り物を使うことから別名を「鶏楽」ともいいます。

楽の歴史は冒頭に奏上される口上から元禄9年(1686)とみられますが、はっきりと創始の年代を語り伝える芸能は珍しい事例といえます。

楽衆は全て男児によるとされ、総勢30名(楽師匠2・言立1・杖立4・歌師2・笛3・太鼓8・鉦10)によって構成されています。また楽は鉦・太鼓の楽衆18名によって円陣が組まれ、これに楽庄屋とも呼ばれる歌師2名が円陣の中央で楽の流れを先導して行われることを基本形とします。楽の番組構成は以下のとおりで、全部で十二番からなっています。        楽番組 1.道楽 2.庄屋 杖立・言立 3.歌(唄楽) 4.七ツ鉢 5.上り鉢 6.庄屋 7.南無阿弥陀仏 8.引楽 9.イレコ 10.引楽 11.狂い鉢 12.道楽

なおかつては中学生以上の青壮年により勇壮に舞われていたこの楽ですが過疎化による人材難で昭和47年(1972)に一旦中断。昭和54年(1979)に保存会を結成して構成を再編し、小学生を含む子供楽として復興し現在に至っています。
■交通 車 JR行橋駅から車で 約15分
JR JR 行橋駅から太陽光通バス(新町行)で約15分
■文献 『勝山町史』勝山町史編纂委員会編 勝山町発行 平成18年
【奉納日程】
場    所 日   程 奉納時間帯 備   考
黒田神社境内 4月第3日曜前日
(初日)
 15:00 〜 15:30 お発ちの楽
黒田神社御旅所 4月第3日曜前日
(初日)
 16:30 〜 17:00 お着きの楽
黒田神社御旅所 4月第3日曜日
(最終日)
 15:30 〜 16:00 お発ちの楽
天厄社(庄屋塚古墳) 4月第3日曜日
(最終日)
 16:30 〜 17:00 庄屋塚の楽
黒田神社境内 4月第3日曜日
(最終日)
 17:30 〜 18:00 納めの楽
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