国分山王楽
(こくぶさんのうがく)


■起源 不詳(近世中期か)
■内容 豊前地方に広く遺される太鼓芸能「楽打ち」の一種で、奉納される神社の名(現在は豊津神社だが、旧名を山王宮と称した)にちなみ「(国分)山王楽」と呼ばれます。この楽に関する古い記録類は残されておらず、詳しい来歴などはわかりませんが、楽を奉納する豊津神社の創建伝承(寛文7年[1667])との関わりや周辺の類例からすると、江戸時代半ばころに始められたのではないかと考えられます。

楽衆は12人の打子(鉦打:2名・太鼓打10名[うち4名は端楽])と2名の笛吹で構成され、12人は2組2列に分かれて互いに交差したり向かい合ったりして笛の音に乗せて太鼓を叩き楽を納めてゆきます。楽は大きく本楽と道楽の2種類があり本楽は楽庭での奉納の際に、道楽は神幸行列に供奉して移動する際に奉納されます。また打子は(裁付)袴に白小袖・白鉢巻の衣装に御幣を結わえた幣串を背負い楽を納めます。太鼓は直径50pほどの桶締め胴太鼓を腹掛けに抱え、時に勇壮に時にかわいらしく納める姿が印象的な楽です。
■交通 車 JR行橋駅から車で 約15分
JR JR行橋駅から太陽交通バス「下本町」下車後徒歩約10分で豊津神社着
■文献 『豊津9年町史』豊津町史編纂委員会 豊津町発行 平成9年
【奉納日程】
場    所 日   程 奉納時間帯 備   考
豊津神社 5月2日  16:00 〜 16:30 お発ちの楽
(上または下)貴船神社 5月2日  17:30 〜 18:00 上下交代で奉納
(上または下)貴船神社 5月3日  15:30 〜 16:00 上下交代で奉納
豊津神社 5月3日  17:00 〜 17:30 お着きの楽
〒824-0121
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