松尾山のお田植祭
(まつのおさんのおたうえまつり)


■起源 室町時代頃
■内容 英彦山六峰の一つに数えられた修験道場、松尾山(まつのおさん)に伝わる天下泰平・五穀豊穰を予祝する神事です。修験道では「松会(まつえ)」とよばれ、現在は松会の中の「お田植行事」を保存・継承しています。メンバーは保存会員を中心に、町立西友枝(にしともえだ)小学校の協力のもと、児童と一緒に取り組んでいます。

お田植行事は(1)水留め、(2)畦塗り、(3)田打ち、(4)代かき、(5)種子蒔き、(6)田草取り、(7)色衆楽の7つから構成されており、それぞれは稲を作る時の所作を演じるものです。田打ち、田草取りを演じるときは屋理巻(やりまき)とよばれる田植歌が歌われます。

「松尾山のお田植祭」の特徴は、色衆楽を伝承していることにあります。豊前修験道の松会行事は、現在、東九州地方5ヶ所で伝承されていますが、「色衆楽」とよばれる楽打ちを今日まで伝えているのは、松尾山のみとなっています。締太鼓、ビンササラを鳴らしながら横笛のゆったりとしたリズムに合わせ、巧妙に演舞します。特にビンササラの使い方は巧妙で変化に富んでいます。
■交通 車 国道10号宇野垂水交差点を南へ、下田井交差点を右折、町立西友枝小学校前を右折後、谷上へ。
JR JR吉富駅又は中津駅下車、タクシーにて約20分。
■文献 大平村「大平村誌」昭和61年3月31日
【奉納日程】
場     所 日   程 奉納時間帯 備   考
松尾山三社神社 4月13日  13:00 〜 14:00 大字西友枝
〒871-0992
上毛町大字垂水1321-1
上毛町教育委員会
Tel.0979-72-3111