豊前市の岩戸神楽(中村神楽保存会)
(なかむらかぐら) |
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■起源 |
不詳 |
■内容 |
中村神楽が伝承される角田八幡神社は社伝によれば貞観元年(八六四)に須田氏によって建立されたと伝えられ、古く宇佐八幡神社の荘園であった角田荘の鎮守として成立したと考えられます。角田荘の成立は長元四年(一〇三一)ですので社伝の時期とは異なりますが、いずれにせよ古くからこの地で人々を守護してきた神社であることは確かです。さて、中村神楽の起源は明確ではありませんが、伝承されている鬼面には古相を示すものが見られ、江戸時代には盛んに神楽が奉納されていたことが知られます。その系譜には諸説ありますが、現在のような里神楽の形態が整ったのは明治の十三年頃で、角田八幡神社の大宮司、角田紀博が氏子に伝授したものと言われています。また、昭和十六年には台湾でもその奉納を行ったことがあります。しかし、戦時中には後継者不足で例祭奉納さえも中断しますが、戦後にはいち早く有志による復興が成されます。昭和四八年には中村区文化財保存会が結成され、神楽部、囃子部、豊前楽部を設け、子ども神楽などの育成を通して伝統文化の伝承を行なっています。今は、毎年角田八幡神社の秋の祭礼と、正月元旦に奉納が行われ、多くの人で賑わいます。 |
■交通 |
車 豊前市内へは、東九州道「苅田北九州IC」から国道10号線で50分 大分道「日田IC」から国道210号線で70分 |
■文献 |
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