豊前市の岩戸神楽(岩屋神楽講)
(いわやかぐら) |
|
■起源 |
不詳 |
■内容 |
岩屋神楽講は昭和三年の御大典記念行事に際して神楽の奉納を行うべく、その前年より山内神楽講の坪根文市、大門常次郎などに師事して発足したと言われます。当時の発起人は岩松市蔵、尾家新太郎、尾坐清七、五家壮蔵、南元市蔵などで、初代の講長は林梅次郎が勤めたと言います。しかし、宝暦一二年(一七六二)の三毛門手永による「村々寺社御改帳」に七社神社で毎年九月一五日に神楽の奉納が行なわれていたとの記録があり、さらに、南元家に残されている神楽面箱には安政四年(一八五七)の年号が記されています。こうしたことから、神楽講発足以前に神官の補助的な神楽奉仕者の集団が存在した可能性もあり、本地域の神楽奉仕者の変遷を知る上で興味深い史料です。さて、岩屋神楽講はその発足以来他地域の神楽とも積極的に交流を図り、犬ヶ岳の峠道を通して交流のあった津民神楽(現、大分県中津市耶馬溪)や唐原神楽(上毛町)の影響も見られ、講員には中津市耶馬溪の人もいるほどです。したがって、掛手草神楽の神楽歌や、五穀成就神楽など市内では他に見られない特徴もあります。こうした努力で講員も増え、囃し方には市内で唯一女性の参加も見られます。 |
■交通 |
車 豊前市内へは、東九州道「苅田北九州IC」から国道10号線で50分 大分道「日田IC」から国道210号線で70分 |
■文献 |
|
|
|