感応楽
【国指定重要無形民俗文化財】
期日:4月30日~5月1日 ※隔年奉納(西暦偶数年のみ)
概要
大富神社では春の「神幸祭(じんこうさい)」、夏の「名越祭(なこしさい)」、秋の「御供揃(ごくぞれえ)祭」と三つの大祭があり、
中でも最も規模の大きいものが春の神幸祭です。
この神幸祭(八屋祇園)の時に隔年で奉納されるのが「感応楽」です。
楽を打って天地と感応するとされるため「天地感応楽」や豊前国を代表する楽として「国楽」とも呼ばれています。
舞の中心になるのは、中楽六人と団扇使二人で、団扇使は上裃(かみしも)に菅(すげ)笠、角団扇をもち楽の指揮をとります。
中楽は前垂、ヘラの皮の腰蓑(こしみの)、赫熊(しゃぐま)をつけ、締太鼓を胸の前に抱え、背に幣を立てるという出で立ちで、中心的な役割を果たします。
お囃子は笛・鉦で構成され、この他に読み立て・丸大団扇持ち、汐水取り、さらに側楽(がわがく)(花楽)として中楽と同じ服装で子ども達が参加します。
中央に幣をたてて、団扇使い、中楽を内側に、側楽・囃子と三重の円陣を組んで、中楽は撥を大きく振りあげ太鼓を打ち鳴らし、
激しい動きを通じて神と感応する、という舞楽です。