畑のどんど焼き
【市指定無形民俗文化財】
どんど焼きは日本各地に残る火祭りで、もともと旧暦の小正月(1月15日)に行なわれていた無病息災を祈る農村行事です。
昔はどこでも見られたお祭ですが、今では本当に少なくなりました。
中でも、畑地区のどんど焼きはおこもり小屋という竹とワラで作った小屋で、一週間程地域の人達が交流し、
その後、小屋に火を放って、古いお札や注連縄を一緒に燃やし、無病息災を祈る珍しい祭りです。
場所 |
福岡県豊前市大字畑(冷泉館前広場) |
期日 |
おこもり小屋:1月下旬頃~2月中旬頃 どんど焼き(着火):2月中旬頃 |
内容
どんど焼きは一般的には竹などを芯柱とし、松や杉を束ね塔のように積み上げますが、ここ畑地区では少し変わった形態を見ることが出来ます。
1月下旬に竹と茅でおこもり小屋という建物を作ります。
毎晩地元の人たちが集まりおこもりをします。
これはもともと神に対し身を清めると言う意味がありましたが、今では地区の交流の場となっています。
地元の方に限らず、誰でも参加可能ですので、是非お越しください。(※昼間のみ・要問合せ)
2月中旬の夜、お札や注連飾りを建物の壁にくくりつけます。
そして、無病息災、五穀豊穣を祈り火がつけられます。
パチパチと勢いよく燃え上がる炎は豪快で、まさに火の祭にふさわしい勇壮な祭です。
同じ畑の原井地区や馬場地区でも同様の祭が行われ、小屋の規模はやや小さいものの伝統行事として受け継がれています。